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ステロイドとはステロール環を有するホルモンで、この場合副腎皮質という腎臓の頭側にある器官から分泌されるものを総称している。副腎皮質は3層に別れ、アドレナリン(心筋増強、血管収縮作用)、電解質ステロイド(Na保持作用)、糖質ステロイド(血糖上昇作用)をそれぞれ分泌しているが、そのうち主として糖質ステロイドが薬として利用されている。
糖質ステロイドはある意味では夢の薬である。抗炎症作用が強いからだ。膠原病をはじめとして、免疫関係の疾患に有効だし、腫瘍性のものを除く皮膚病のほとんどにも有効である。使い方としては経口、注射、貼付とあり、また剤形も強さで何種類かある。もっとも生理的なハイドロコーチゾンは注射用につかわれており、経口投与ではプレドニゾロンがもっともよく使われている。以前は5mg錠しかなかったが、現在は1mg錠がある。 その理由はステロイド剤はいきなりやめると離脱症候群をおこすためで、徐々に減量することが必要だからである。生体ではハイドロコーチゾンで大体1日20mgが分泌されているが、プレドニゾロンに換算すれば5-10mg程度である。したがって、10mg前後より減量するときが危険である。というのは、生体にはネガティブフィードバックがそなわっていて、外からステロイドをあたえると、下垂体から分泌されている副腎皮質刺激ホルモンが低下し、自分の副腎皮質が移植してステロイドホルモンの分泌が低下するからである。
私にも苦い経験がある、間質性肺炎の患者さんの発熱をステロイドでおさえたのだが、1日量を15から10mgに減量したところ再発して制御不能となったのである。
離脱症候群以外にも副作用は多く、血糖が上がったり、骨がもろくなったり、脂肪がついたりする。美空ひばりさんが大腿骨骨頭壊死になったのもステロイドのせいであろう。テレサテンさんが丸い顔をしていたのも喘息治療に使ったステロイドのせいであろう。(文責 霜山)
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